
とにかく挫折を続けた私が唯一頑張れた勉強法。それはアメリカの大学で英語を学ぶという事。ハードルが高そうなイメージがありますが、今日は日本からでも受けられるアメリカの大学でのオンライン講座のご紹介もしつつ、私が受けた大学の授業の様子をシェアしたいと思います。
はじめに:私の英語勉強遍歴
私が「英語を本気で勉強したい」と思うようになったのは、20歳くらいの頃でした。
初めてアメリカに旅行で訪れたとき、当時留学中だった友人のアメリカ人の友達と話してみたいと思ったのがきっかけです。
それに加えて、日本にいながら流暢に英語を話す人に憧れていたこともあり、そんな単純な理由から英語学習を始めました。
とはいえ、当時の私の英語力は中学生レベル。
そこから英会話スクールに通い、電車での移動中はスピードラーニングを聞き、さらにはスカイプでフィリピン人の先生と会話するオンライン英会話にも挑戦しました。
数年間、思いつく限りの方法を試してみましたが、思うようには伸びず、また続ける事のハードルも大きく、伸び悩む時期が続きました。
しかし、夢は膨らむ一方。英語に興味を持ち始めたことをきっかけに、「いつか留学してみたい」という思いが芽生え、気づけばその夢を5年以上も温め続けていました。そして20代後半、日本でのキャリアに一区切りをつけ、ついにアメリカ留学という長年の夢を叶えることができました。
アメリカでの生活が始まって最初に通ったのは語学学校でした。
当時を振り返ると、自分の英語力は本当に少しずつしか進歩していないように感じていて、「着実に前進している」という実感や自信からは程遠い状態でした。
変化が現れた大学での英語
そんな中学生レベルの英語を彷徨っていた私に、ようやく変化を感じ始めたのは、ESL(英語を母語としない人向けのクラス)を1年かけて終えたあと、アメリカ人と同じクラス(理数系含むレギュラークラス)を取り始めてからでした。
特に大きな変化を感じた理由は、授業についていくためには英語で先生の話を理解しなければならないという現実でした。聞いて、読んで、宿題をして、発言をして。(友達に分からないところを聞くのも最初は一苦労でした。)
どれか一つでも手を抜けば、単位を落としてしまい、また同じクラスを受け直さなければなりません。
「やらなければいけない」というプレッシャーはかなり大きかったですが、一方で、1クラスが約3か月という短期間で終わり、最後には先生からの評価がもらえるという明確なゴールがある。
その“適度なプレッシャーと達成感”のバランスが、英語学習を続けられる大きな原動力になったと感じています。
ESLってどんなクラスだった?
さっと流してしまいましたが、レギュラークラスを取る基盤を作ったのは「ESL(English as a Second Language)」と呼ばれる、英語を母語としない人のための英語クラスでした。
クラスには世界中から来た学生がいて、南米、アジア、中東、ヨーロッパなど、本当に多国籍。皆、実際の大学で通常科目を学ぶ準備をしているため、授業ではスピーキング・リスニング・リーディング・ライティングを学びますが、特に自分の意見を書く、エッセイ(論文)の書き方の練習が強かった様に思います。
なので正直、ESLが終了した時は、文法力が少し上がった事、先生のレクチャーを聞く事には少し慣れてきていましたが、まだまだスピーキング力などはついてなく、これではまだ英語を使えているとは言えないなと感じた事をよく覚えています。
大学のレギュラークラスとは?
私の場合は学士号を取得したので、学士号で説明すると、**学士号(Bachelor’s Degree)**を取得するには、通常120単位(約4年分)の履修が必要です。この単位は、大きく分けて以下の3つのカテゴリーに分かれています
① 一般教養科目(General Education / GE)
どの専攻を選んでも必ず取る必要がある、基礎科目です。高校レベルの復習+応用的な内容が多く、バランスの取れた教養を身につけることが目的です。
例:
- English Composition(英作文・エッセイライティング)
- Public Speaking(スピーチ)
- College Algebra(大学レベルの基礎数学)
- Biology or Physical Science(生物・物理などの理科)
- History / Political Science(歴史や政治)
- Psychology / Sociology(心理学や社会学)
- Arts / Humanities(美術、音楽、哲学など)
👉 ESL修了後にまずチャレンジするのがこの辺りの科目です。
② 専攻科目(Major Courses)
自分が選んだ専攻(ビジネス、教育、看護、コンピューター、アートなど)に関する専門的な授業です。3年生以降はこの専攻科目がメインになります。
たとえばビジネス専攻なら:
- Accounting(会計)
- Marketing(マーケティング)
- Economics(経済学)
- Business Law(ビジネス法)
- Management(経営学)
コンピューターサイエンス専攻なら:
- Programming(プログラミング)
- Data Structures(データ構造)
- Web Development(ウェブ開発)
③ 選択科目(Electives)
学生の自由に選べるクラス。学位要件の一部として含まれていて、自分の興味や進路に合わせて選ぶことができます。
例:
- Photography(写真)
- Dance(ダンス)
- Foreign Language(外国語:スペイン語、日本語など)
- Journalism(ジャーナリズム)
- Film Studies(映画研究)
👉 私の体験では、選択科目が「楽しく英語を学びながら自信をつけられる場」でもありました!
日本にいながらアメリカの大学の授業を受ける
大学の授業は、聞く・読む・宿題をする・発言するという、インプットとアウトプットの両方を毎日繰り返す環境は、まさに実践の連続。しかも数か月ごとに授業が終わり、先生からの明確なフィードバックをもらえることで、自分の成長も実感しやすい。
このような大学の授業スタイルは、英語を伸ばしたい人には本当におすすめです。
①日本にいても、アメリカの大学の授業は受けられる?
実は、オンラインでアメリカの大学の授業を受けることは可能です。
近年では、オンライン教育の発展により、世界中どこからでも質の高い大学の授業を受けられるようになりました。
特に有名なのが、以下のようなオンラインプラットフォーム:
- Coursera(コーセラ)
- edX(エデックス)
- FutureLearn(フューチャーラーン)
これらのサイトでは、スタンフォード大学やハーバード大学、MIT、UCLAなどの講義が英語で提供されており、無料で受講できるものも多数あります。
②授業の内容はどんな感じ?英語力が不安でも大丈夫?
授業は基本すべて英語ですが、字幕(英語)がついていることが多く、聞き取りの練習にも最適です。
内容も大学の「入門レベル」が多いので、英語中級レベル以上であればチャレンジ可能です。
▼ たとえばこんなコースがあります:
- 「Academic English: Writing」(エッセイライティング)
- 「The Science of Well-Being」(幸福学・心理学)
- 「Introduction to Business Communication」(ビジネス英語)
- 「Programming for Everybody」(初心者向けプログラミング)
③英語+実用スキル=最強の学び!
これらの授業の魅力は、「英語で何かを学ぶ」ということ。
つまり、英語そのものの勉強だけでなく、実際にスキルも同時に身につくのです。
たとえば、英語で「マーケティング」や「心理学」、「ライティングスキル」を学べば、それはそのまま仕事やキャリアにも活かせる知識になります。
しかも、修了証(Certificate)が発行されるものもあり、履歴書やLinkedInにも書ける実績になることも!
まとめ:
大学のクラスを受講すると、日本にいながら英語とスキルを同時に伸ばすチャンス!
「英語を話せるようになりたい」
「でも、ただ単語や文法の勉強だけじゃ物足りない…」
そんな方には、英語“で”何かを学ぶ体験をおすすめします。
アメリカの大学の講義をオンラインで受けることで、英語力もスキルも、同時に自然と身についていく、そんな学び方が、いまや日本にいながらでも可能になっています。
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