
アメリカの小学校は午後2時半や3時には授業が終わります。
日本のように「学童」や「習い事」はあるけれど、その内容やスタイルはちょっと違います。
この記事では、私の実体験も交えながら、アメリカでの小学生の放課後の過ごし方や人気の習い事についてご紹介します。
アフタースクールプログラムって?
アメリカの小学校では、多くの学校が「After School Program(アフタースクールプログラム)」という放課後ケアを提供しています。これは、日本の学童保育に似たもので、保護者が仕事で遅くなる家庭のために、放課後の時間を安全に過ごせる場所です。
- 宿題サポート(Homework help)
- スポーツや体を動かす遊び
- アートやクラフト
- 軽食(スナック)タイム
費用は無料のものから、月額$100〜$400ほど。学校や地域、家庭の収入によっても異なる場合もあります。無料のアフタースクールは子供達が遊んでいるのを、大人が見てくれているだけというのが多い印象。お金を払えば、宿題をみてくれたり、習い事の様に色々なプログラムを実施してくれるというものもあります。
日本語とのバイリンガル家庭では、日本語学校が放課後にバスでアメリカの小学校まで子供を迎えに行ってくれて、その後は日本語のアフタースクールで日本語環境で放課後を過ごす。なんていうサービスを提供している場所もあります。
アメリカで人気の習い事ベスト5
習い事は、ほぼ日本と似た感じの内容だと思います。スポーツからアート、お勉強系まで色々とあります。
- サッカー(Soccer):地域リーグで週1〜2回プレイ
- ピアノやバイオリンなど音楽系:自宅レッスンも多い
- STEMクラス(ロボティクスやプログラミング):OutschoolやCode Ninjasが人気
- Kumon(くもん)やMathnasium:読み書き・計算力向上に
- ダンス(Hip HopやBallet):発表会もありモチベーションに
わが家の放課後スケジュール
うちの子は現在アフタースクールには参加しておらず、学校が提供してくれている習い事に参加しています
スケジュール例:
- 3:00 学校終了・そのまま学校の習い事クラスへ
- 4:00 下校、友達と外遊び
- 5:00 水泳
- 6:00 帰宅
また、我が家も日本語と英語のバイリンガル教育に励んでいる為、土曜日は朝8時からお昼過ぎまで日本語学校へ通っています。平日もアメリカの現地校の宿題を含め、日本語学校から出る宿題もこなさないといけません。なので、沢山習い事はしたい所ですが、今はバランスをみて、学校で提供してくれている習い事と、水泳くらいに留めております。
ちなみに学校が提供してくれる習い事も1ヶ月$100-$200くらいの支出があるので、決して安くないといった感じです。
まとめ:多様性に溢れた選択肢
アメリカの小学生の放課後は、家庭のライフスタイルや子どもの個性に合わせて、さまざまな形にカスタマイズできるのが特徴です。
アフタースクールや習い事は、日本と似ている部分も多くありますが、それ以外にも多彩な活動があります。
特に印象的なのは、アメリカにはさまざまな国や宗教的背景を持つ家庭が暮らしているため、そうした文化や信仰を大切にするための放課後活動に参加しているご家庭も少なくないという点です。
たとえば、キリスト教の家庭では週に1回「Bible Study(バイブル・スタディ)」に通っていたり、ユダヤ教の家庭では「Hebrew School(ヘブライ語学校)」に通い、言語や宗教の学びを深めたりしています。また、ムスリムの子どもたちがモスクで礼拝や宗教教育を受けるケースもあります。そして我が家の様に日本語学校へ通ったりと。
このように、放課後の時間は単なる預かりや習い事の場だけでなく、「家族の価値観」や「文化的アイデンティティ」を育む時間でもあるのです。こうした点は、日本とは大きく異なる部分だと感じています。そして、人種の坩堝と言われているアメリカならではなのではないかと思います。
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